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そ の 他    O_005
興味をもったことなど・・・




ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 「ヒュラスと水の精」
(近鉄アート館で開催された「ラファエル前派展」のチケットより)


1,848年のイギリスにおいて、ロイヤル・アカデミー付属美術学校に通うダンテ・ゲィブリエル・ロセッティ(D.G.Rossetti)、ウィリアム・ホルマン・ハント(W.H.Hunt)、ジョン・エヴァレット・ミレイ(J.E.Millais)ら二十歳前後の学生 7名で「ラファエル前派兄弟団」(Pre-Raphaelite Brotherhood、P.R.B と署名、ラファエルとはラファエロの英語読み)が結成された。 彼らはイタリア・ルネサンスのラファエロ以前に戻って、因習的な規範にしばられることなく自然に即した表現を追求し、情景についても真実のまま、あるいは想像されるままに描くことをめざし、当時のイギリス・アカデミーの「美化して描く」画法に敢然と反旗を翻した。 う~ん、なかなかカッコいい。彼らがお互いを描きあった肖像(素描)が多く残されており、「兄弟団」としての初々しい純粋で熱い心意気が伝わってくる。 しかし、P.R.B は 5年足らずで分裂。その後はメンバー各自が活動することにより「ラファエル前派」を継承していった。 アーツ・アンド・クラフツ運動で有名なウィリアム・モリス(William Morris)も彼らから強い影響を受けている。 写真のように細部を克明に描くものの、宗教・神話・文学・寓意などという主題を好んで作品の中に取り込んでおり、全体としてどこか非現実的で、詩的・幻想的な雰囲気を漂わせているのが魅力だ。 でもそれが印象派とは違った耽美的で甘ったるい印象を与えてしまい、正当な評価を妨げているのかもしれない。 西洋美術史においては、ロマン主義と写実あるいは印象主義の間に位置するが、どちらかといえば傍流扱いされている。 個人的には、6年前日本で公開されたミレイの「オフェーリア」を見逃したのが今でも悔やまれる。