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音楽    M_014
私の好きな音楽の話
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Woody Guthrie の自伝「ギターをとって弦をはれ」(昌文社)
イラストは Woody の自画像


Woody Guthrie(ウディ・ガスリー 1,912~1,967 米)はアメリカのフォークシンガーと紹介されることが多い。 アコースティック・ギターとハーモニカでうたを歌うスタイルからそう呼ばれるが、彼の歌はその原点である folk(民衆)の歌でもある。 オクラホマ州オキーマという田舎町に生まれた彼は、幼い時に母親と妹を亡くた。 ジョン・スタインベックの「怒りの葡萄」にあるような、アメリカ南部を度々襲った砂嵐に苦しめられた。 30年代の大恐慌もあいまって生活は窮し、家族は離散、オクラホマ難民として十代の頃からひとりで生きなければならなかったそうである。 彼の大きな魅力である、弱者に対するあたたかいまなざし、普遍性に富んだ無垢な心と包容力、そして何ものにも負けない不屈の精神力はこうした背景によって形成されたに違いない。 仕事を求めて故郷オクラホマからカリフォルニアまで厳しい旅をするのだけれど、その旅自体が彼の人生に意味を与えたともいえる。 '43年、31歳のときに出版された自伝「Bound for Glory(ギターをとって弦をはれ)」(邦題は長谷川四郎の詩から引用されたそうだ)は、カリフォルニアで、音楽の道で生きていくまでの半生を綴ったものだ。 ジャック・ケルアックの「On The Road(路上)」以前に出版された On The Road の原型ともいわれている。 十代のBob Dylan がこの本を読み、Woody Guthrie の生き方・考え方に憧れ、自分も音楽で生きていく決心をしたという。 Dylan のデビュー・アルバムには、Woody Guthrie に捧げられた Song For Woody という曲が収録されている。


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