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見果てぬ夢をみる男 ドン・キホーテ


ドン・キホーテ(Don Quijote de la Mancha)は、400年経った今も世界中の人々から愛されている稀有な人物である。 スペインの作家セルバンデス(Cervantes 1547~1616)が58才のときに発表した小説の主人公だけれど、この架空の人物に憧れる人(特に男性かな?)が多い。 「ラマンチャの男」として、なんども映画や舞台になっているので観たひともいるかもしれない。 ぼくは昔、岩波文庫の各3分冊になった正編と続編を、図書館で借りて読んだ。 ドン・キホーテは、自らを「遍歴の騎士」と思い込み、ドゥルシネーア姫に対する思いを胸に、やせ馬ロシナンテに乗って、従者サンチョ・パンサと旅をする実に愛すべき男として描かれていた。 この魅力は一体なんだろうか。 無垢なるものへの共感と憧憬なのか。 現代の私たちが、ドン・キホーテになるのはすこぶる難しい。 どこかで酒でもあおって自我を薄めないかぎり、気炎も吐けないし、大胆な行動に打って出ることもできない。 まして、まわりのことを省みず、自分の信念を突き通すことはなかなかできないのである。 そういう彼を迷惑がったり嘲り笑う人もいるだろうけれど、ちょっと数十年さかのぼって子供にかえれば、その人もいっぱしのドン・キホーテであったりする。 現実がはばを利かす世の中で、不安を抱きながらかなわぬ夢を追い求める私たちは、その夢を固く信じてやまないドン・キホーテにどうしても憧れてしまうのだ。
写真の人形は、志摩・スペイン村で友人に買ってきてもらった。(T君、ありがとう)